2022年10月1日(土) 00:41

#772 エロゲの美学、HCGについて

どもどもマイルドです。

作品ページ等では紹介しない個人的なこだわりを
少しばかりご紹介します。

タイトル「エロゲの美学」
今週取り扱うのはイベントCG「HCG」についてです。

当CandySoft系のブランドでも16:9の横長画面になって早10年。
私が担当したタイトルでも、
当初はいろいろと試行錯誤がありましたが、
ここ数年はある程度の方向性を持って画面作りをしています。

大きくは下記の3つ

・おっぱいを見せる(なるべく左右の)
・挿入部を見せる
・ヒロインをメインで見せる

です。

・おっぱいを見せる
以前はおっぱいが腕や服で隠れたり、
左右のうちどちらかだけ見えたりするCGもあったかもしれないですが、
なるべく左右とも見えるようにお願いしています。
(テキストの描写と食い違わない場合ですが)
ただし、お尻を見せたい狙いのカットの場合は、
おっぱいはそこまで見せてないこともあると思います。
「何を見せたいか」で変わったりはします。


・挿入部を見せる
以前は、モザイクをなるべく画面中に入れないようにした
カットもあったりしたのですが、
今は「しっかり挿入してるよ」というのを感じられるように
画面中に入れてます。


・ヒロインをメインで見せる
Hシーンに関しては基本的に、
キャラが前面に、ヒロインが画面中の面積の大半を占める想定で
構成しています。
見たいのは、やはりヒロインのHな姿だと思いますので。
その分、背景面積は少な目で、
構図的に「キャラが斜め」という感想も見受けられますが、
そこは致し方なし、斜めだろうが何だろうが、
ヒロインがババーンと見えるように、というお願いをしてます。
(その前の6:4画面だと、キャラを斜めに配置しても
 そこまで角度が急にはならない為、
 斜めという印象は抱きづらいかと思います。
 キャラが斜めは横長画面のエロゲの宿命かもしれません)


しかしながら、場合によっては
「主人公が覆い被さってる、支配している感、支配欲を満たす」
みたいなのを表現する場合もあるので、
こちらも「何を見せたいか」で変わります。

※番外:主観について
主観=主人公の視点が最高、という意見をよく見ます。
主人公と一体化してプレイできるという点でいえば、
確かに理想です。

なのですが、1つのゲームに
何十枚とHシーンのイベントCGがありますので、
それを全て主観でやると、画面が変わり映えしなくなるのです。

正常位も対面座位も騎乗位も
基本的には男女が向かい合ってシてますしね。

後背位系は、ヒロインの顔が見えなかったり。
これはこれで興奮するという意見もわかるのですが、
ゲームではやはりカットインで顔の様子も見せるべき、となるわけで、
そうすると作業量は増えていきますので、
安易に手を出しづらかったりもします。
(わかってて、あえてやってる場合もあるのですが)

なるべくなら、1枚1枚違った見え方になるように、
主観もあれば、主観とは別のところにカメラを置いたりなどして
工夫しています。


というわけで、ある程度の方向性は出来ているものの
(あくまで私個人的にはですが)
それでも簡単にポンポン出てくるものでもないので、
毎度苦労しているのです。
しかも、携わった作品が積み重なっていくと、
「前もこの構図やったな……」という思いが付きまとってきて、
「なるべく以前にはやらなかったことを」と思ったり、
「むしろうまく出来たものだったら積極的に再利用しよう」
と思ったり……悩ましいですね。


ちなみに通常シーンは、
背景(情景)を含めての場面表現という場合もあり、
画面中のキャラ面積が小さくなることもあります。
やはりこれも「何を見せたいか」で変わってきます。


細かく言えば、メッセージウインドウとの関係とかもあるのですが、
それはまた機会があれば。

今回は以上です。

ではまた機会があれば。
また次回〜

written by candysoft [m7sのはずかしダイアリー] [この記事のURL] [TB()]

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